このレビューはネタバレを含みます
大好きなスタジオ、カートゥーンサルーン作品。
ブレッドウィナー=稼ぎ手という意味らしい。
弟のための「物語」だったものが、やがて自分のための「物語」になる。
理不尽で残酷な世界で生きていくために、断絶された流れを繋ぐために紡ぐ「物語」。それはこのブレッドウィナーという作品にも言えることで、それを二重にやっているのだけど、とても高度な表現方法でアニメーションとしても素晴らしかった。
安易な「怒り」を起こさせないようストーリーも丁寧に作られている。雷よりも言葉を。
この世界の片隅に、にも通づるところがあるかも。見終わったあとも頭の中に残り続ける。