生きのびるためにの作品情報・感想・評価

「生きのびるために」に投稿された感想・評価

Nagisa

Nagisaの感想・評価

4.4
カートゥーンサルーン制作映画
タリバン政権での男尊女卑、イスラム原理主義のこと何も知らなくてごめんって感じ

ディズニー映画じゃなくて
こういうのもっと注目されて欲しい
ars

arsの感想・評価

5.0
ネトフリで見た 全人類見た方がいいです
アニメーションがパッケージからは想像できないくらいにめちゃくちゃきれいだった ネトフリのパッケージで少し損をしてるのでは?というぐらいに…
ドキュメンタリー的な要素を得る為に見たつもりだったのですが、それもこちらの傲慢だったなと思わされた 恥じます 暗喩の入れ方が完璧すぎる 美しく勇敢な名前の意味たち 物語の力を物語で思い知らされる
物語に救われてきた人間は絶対に見た方がいいです 超良かった
【怒りではなく言葉で伝えて。花は雷ではなく雨で育つ】
良い作品、観てよかった。
Netflixでしか公開されてないのは勿体ないなぁ〜💬
もっと多くの人に観てもらえたらなぁ〜🎦
美しく圧倒的な砂漠と民族的リアリティーが尊重されながらもかわいげのあるキャラクターデザインが大変目を惹く

男尊女卑というのは厳密には違うのかもしれないが、ホラーよりホラーな世界。
男と女のあまりにも苛烈な差別にぞっとする。

性別を偽ることで触れられた男性世界の解放感と失望が凄くえげつなく表現されていて素晴らしい。
あと市場の描写が綺麗すぎてみていて飽きませんねー。ヘルボーイのトロールマーケットとか、そういう風景って見ていてなんか落ち着きますね。雑音の塊みたいな、こう本筋に絡まない彼らにもドラマや背景があって……と見られるのでこういう日常の風景は好きです。
郊外の風景も『あっこれ、MGSVでみたわ!』みたいな感じになってどっちもロケハンすごかったんだろうなぁってなりました(こなみかん

あとキャラクターの演技が自然で、最近みたアニメ映画ではダントツに凄かった!
ストーリーに救いがありすぎたのも、正直リアリティーを損なってるなぁとはおもったけど、これはこれでアリかな。
さがわ

さがわの感想・評価

4.0
「物語」の力強さよ……大黒柱を失うということが、悲しい、とかの世界じゃなくて女子供は外に1人で出歩くこともままならなくなる(買い物も仕事も井戸汲みも……)世界をアニメーションを通して目の当たりにする…ぜひ…
yoko

yokoの感想・評価

4.0
シリア人の友人が話していたような社会がここに映し出されていました。
宗教が他者を支配する暴力に行使されることはイスラムだけの問題ではないけれど、ここまで酷い男尊女卑は、正直、中世レベルの文明と揶揄しても致し方無い。
シリア人の友人の妹はヒジャブを被ることが嫌い。でも、女ならヒジャブを被れと仕事先の男に言われたりするそう。
クルアーンにはそんな事ひと言も書かれていないのに、さも当たり前かのように男が女を支配する社会はいい加減考え直さなきゃいけないと思う。
oyasu

oyasuの感想・評価

4.0
イスラムの女性があんなに冷遇されているなんて、知らなくて衝撃を受けた。
しかも、昔話ではなく現代の話なのだから...
主人公の少女とその友達が20年後に会おう。みたいな感じで別れたが、20年後に無事に会えていてほしいと心から願う。
勉強になりました。
アニメで子供にも見易いし、機会があれば是非みてほしい。
機内で。もう一回ちゃんと観て点数つけたいな
最後の方のシーン、たむらしげるの『水晶狩り』だ〜となった たぶんオマージュとかなんでもなくたまたま同じなだけだと思うけど
buchi

buchiの感想・評価

3.9
20年ほど前の当時のタリバン政権時の女の子にスポットを当てた男尊女卑がテーマの作品。
女性や性的少数者への差別問題が話題になっている昨今でなんともタイムリー。

宗教の教義からの来る「区別」なのかそれとも「差別」なのか、自由のない女性たちの日常の生活風景は本当に観ていて辛い。
父を突如失った家庭で必要に迫られた女の子の主人公が男装して街を楽しそうに自由に歩き回る姿は微笑ましくも何とも言えない気持ちになる。
作品としての起承転結のある終わり方ではなかったが、近年多少は改善されていいるとはいえこの物語のような実情が現在進行系で続いていると思うと何ともやるせない。

弱者や被害者側の視点に立たなければ差別なんてものは実感できない。
フェミニストになれとは言わないが少し女性の立場から物事を観て視野を広げるべきであり、こういった作品は男性である自分たちが観なきゃいけない作品。

※Netflixで観られるので機会があればぜひとも観て欲しい。
 女性は夫や男性家族の同伴がなければ、外を歩くことも、何かを買うことも許されない。そんな極端な習慣が、タリバン政権によって押し付けられていたアフガニスタンを舞台にした話。
 
 主人公パヴァーナとその家族は、足の悪い元教師の父の、代読代筆とつましい行商で日々の糧を得ていた。往来で物を売る父の手伝いをするかたわら、パヴァーナは父からいくつもの物語を聞かされ、覚えるように言われる。今の暮らし向きに鬱屈のあったパヴァーナはしかし、それを素直に学ぼうとはしていなかった。
 
 ある日、タリバンの自警団に目を付けられ、半ば難癖同然に刑務所へと連行をされてしまう父。大黒柱を失うだけではなく、大人の男が一家から消える。稼ぎ手はおろか、パヴァーナ、姉、母、そしてまだ幼い弟の4人では外に買い物に行くことさえ許されないという理不尽な状況が家族を襲う。パヴァーナは、父親から聞かされていた物語を唱え、その登場人物たちの持つ勇気を自分に言い聞かせながら、髪を切り少年の様な風貌をすることで、外の世界へBreadwinner(稼ぎ手)として出ていくという話。

 とかく、彼女たちを襲う理不尽がやるせない。
 女は外に出るな。
 唯一の男が投獄されてしまったから、それを出してもらえるよう嘆願するため刑務所に行く。
 いいから女は出るな。
 買い物に行けないのでは餓死してしまう。
 いいから女は出るな。
 一事が万事そんな調子。じゃあ、飢えて死ねって言うのかとでも言いたくなるが、それとこれとは話が別だ、とにかく女は外に出るなと言う答えが返ってくるだけなのだろうし、それ以上逆らえば、銃弾が飛んでくるのだろう。とんでもない圧政である。

 その現実が世界の遠く離れた地で人々を苦しめているのだという事を、いやがおうにも直視させられる、とても印象強い作品。

 ただ一つ、気になった点も。もちろん、こんな現実はあってはいけないし、それを世に知らしめるためにこの映画が果たす役割は大きいと思うが、これは非イスラム国家によって作られ、非イスラムの人々に、丁寧な文脈なしに消費されている現状は少し危ういのでは、とも思った。
 多くの感想で「男尊女卑のイスラム」「男尊女卑の国家」と言ったような文言を見聞きしたからだ。
 イスラム文明に於いて、社会における男女の扱いは、確かに、欧米の基準ではないだろう。しかし、男女不平等が即ち、男尊女卑であるかのように錯覚するのは早計であるし(事実、社会の様々な点で、女性が優遇、庇護されている様な事例も数多く存在する)、彼らの宗教的背景文化的背景への配慮の足りない考えであるように思う。
 確かに、この作品で描かれているような不平等な構図は、あからさまに男尊女卑の構造ではあるが、これは別にイスラム世界のスタンダードでは無く、行き過ぎたタリバンの圧政の一つの帰結であろうと言うのは想像に難くなく、そもそもタリバン政権の遠因をたどれば、欧米の不当な中東への支配、介入があったからこそであることは無視できない。
 そういった観点が、少なくとも作品単体からでは与えられない。欧米、特にヨーロッパでのイスラムフォビアの噴出などを考えれば、少し配慮に欠けるのではないかとも思ったり。

 最近だとイーストウッド作品とかに良く感じたことだし、もっと一般論を言えば欧米の価値観全体に言えることだが、「てめぇでやってきたこと棚に上げて、どの口が言ってんだ」テイストは常に付きまとう。
 その点をどこか心に留め置いて、「あたりまえの正しさ」に魅入られ過ぎない様にしなければな、と自戒。
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