ひつじのランドリー

恋は雨上がりのようにのひつじのランドリーのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.9
時が止まったままの二人の間にはいつも雨が降っている。やり場のない気持ちや苛立ちや諦めや悲しみを涙と共に雨が押し流していく。ファミレスの従業員口で並ぶ歳の離れた二人は、確かにキミとボクだった。青春って言葉ではけっして語れない、傷付いた二人の再生の物語。大泉洋の空っぽの空虚感、小松菜奈の透き通る真っ直ぐさ。何もない小さな箱の中に、若さが溢れんばかりに何度も何度も飛び込んでくる。切なくて温かくてちょっぴり人恋しくなる作品。良作です。