原題を直訳すると「ハリケーン強盗」。
1992年、ハリケーンAndrewで壊滅的な被害を受けたAlabama州の町Gulfport。
それから25年が経った現在、熱帯低気圧Tammyが急速に発達しながら接近中のため、警察官以外の住民は避難済み。
そんな時、この町にある財務省管轄の古紙幣処理施設の予備発電機がダウンしてしまう。古紙幣を処分するシュレッダーも壊れ、未処理の札束は一旦金庫へ納められることに。
また、ハリケーンの到来と共に、施設を狙う一味がいた…。
調査に来ていた気象学者Willと、その兄で発電機修理担当のBreeze、そしてBreezeを迎えに来た施設職員Caseyの3人が、暴風雨の中、一味と戦う!
登場人物達がどう繋がるのかが分かってくると面白くなりました。暴風圏に入ると、ワルもなかなか思うように動けない。銃弾だって狙い通りには飛ばない。流石に都合良すぎるだろ😓という所が少なくないですし、気象学的にも間違いがあるらしいのですが、空模様を味方に付けて劣勢を跳ね返す演出は意表を突いていて良かったです。
Storm chasing用の改造車Dominatorが、戦車みたいで格好良いです。
一般人であるはずのWillがどんどん万能になっていく😄。でもやっとこさのアクションに、少しリアリティも感じました。
自堕落に見えたBreezeが、実は頼もしくて器の大きい、良いお兄ちゃん😭
冒頭に抱いた疑問は後半きちんと解決されました。ハリケーンによってできた兄弟間の溝は、共に立ち向かうことで埋まり、固い絆となりました。アメフト連携プレーもバッチリ。もう嵐なんて怖くない!
低評価作品ですが、ご都合主義や細かい点を気にしなければ楽しめると思いました。
“Braveness is the resistance to concern, mastery of panic, not absense of anxiety. Mark Twain.” (台詞そのまま)
“Take your victories where you find them.”
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2005年10月の熱帯低気圧の名がTammyでした。
実際にハリケーンAndrewは1992年8月FloridaとLouisianaに被害をもたらしました。この頃FLに住んでいたのに、なぜか全く記憶にない🙃ということは、知人含めて誰も被害に遭わないで済んでいたのだな。
某サイトの本作紹介で、Alabama州を西海岸と書いていますが、西ではないですよん。