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修羅の華のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

修羅の華(2017年製作の映画)
4.0
かつては娼婦、いまでは大企業ジェチョルグループの会長秘書を務めるナ・ヒョンジョン(キム・ヘス)は、犯罪組織を財界のトップ企業に育て上げ、会長に次ぐナンバー2として君臨していた。
一方、その裏でフィクサーとして暗躍するイム・サンフン(イ・ソンギュン)は、組織の闇の仕事を一手に引き受けていた。
それも全て、密かに恋心を抱くヒョンジョンのためであった。
だがさらなる事業拡大を目論むジェチョル会長は、クリーンな仕事をするようになり、サンフンは自らの価値に疑問を持ち始める。
そんななか、成功を手に入れる寸前でヒョンジョンに足元を掬われ全てを失ったチェ・デシク検事(イ・ヒジュン)から、ヒョンジョンの“愛する者”の存在を教えられたサンフン。
絶望と嫉妬に震えるサンフンはその“愛する者”を狙い、ヒョンジョンは組織の権力争いと共に壮絶な死闘へと巻き込まれていく……。

裏から組織を支えるナンバー2のヒョンジョンと長年片想いしていたヒョンジョンの為に組織の汚い仕事に手を染めるサンフンと組織のボスのジェチョルの複雑な恩讐を絡めた石井隆監督作品のような愛憎劇、組織を守ろうとするヒョンジョンと組織をヒョンジョンと一緒に乗っ取ろうとするサンフンとサンフンを利用し組織を抹殺しようとする悪党検事デシクの三つ巴の抗争、銀髪で白のロングコートに身を包むクールでスタイリッシュな極道の女ヒョンジョンを演じるキム・ヘスの演技と体当たりのバイオレンスアクションに惹き込まれる異色な韓国ノワール。
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