えみ

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングのえみのレビュー・感想・評価

3.4
コンプレックスを抱えるすべての人たちを元気にするハッピーコメディ!容姿に自信がない女性が頭打ったら自分が絶世の美女に「見えてしまう」ようになっちゃったっていうあり得ないけど面白そうな設定に惹かれて。
設定オチじゃなくてすごくよかった。結局中身なんだなって思えたな。やっぱりスタイルや顔がいい人には憧れるし、自分の顔や体が嫌で整形したくなったり劣等感感じることっていくらでもあるけど、そういう風に卑屈になるのが一番醜いんだよな。美しさは上を見ればきりがないけど、それも結局一つの価値観でしかないわけで。
主人公レネーの見た目も、ほんとは全然変わってないのに、自分に自信を持ってるときと、ブスだと思いこんでるときとで、こんなに魅力が違うんだって、すごく伝わってきた。この作品の良いところは、レネーが頭打った勘違い状態のときに、自分がどういう風に見えてたのかって言う、「理想の美人像」を具現化しなかったとこだと思う。それによって、作品自体が容姿やその女性の価値に優劣をつけるという自己矛盾を生じさせることなく、説得力のある作品になったよね。
あと、ありのままの美しさをただ強調するだけではなく、レネーがちゃんと元々美意識も向上心も高くて、勘違い状態になってからもちゃんと仕事に努力し続けてた姿を描いたこと。その努力する姿勢と自信が兼ね備わってこその「美しさ」だよね。いくらなんでも向上心がなくてだらしない人のありのままが美しいとまで言っちゃったら胡散臭すぎるから。

さすがにナルシスト発言連発してるところは痛かったけど、それも結局痛い目みることになったから納得。
私も「夜道でタイヤがパンクしたときにそばにいてほしい人」を目指して頑張ろ~。

以下ネタバレ
ちょっとうるっときてやや泣きそうになったのは、やっぱりイーサンが「ずっと「君を見てた」よ」って言ったとこだな。イーサンみたいな彼、超最高だよ。あとあのモデル系美男子?社長の弟の。どういうつもりでレネーを口説いてたんだろう?本気で惚れてたのかな?神のみぞ知るって感じで回収されなかったけど気になる。
えみ

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