武術の達人で海軍特殊部隊の元兵士のチャップマンは戦場での過酷な経験により心に傷を負い怒りを隠せずにいた。そんなある日、ブラジルで仕事をしている最愛の妹が何者かに襲われ重傷を負う事件が起きる。チャップマンは単身ブラジルに乗り込み妹を襲った犯人を探すのだが…。肉体派マイケル・ジェイ・ホワイト主演のアクション映画。
冒頭からクライマックスまではゴリゴリのアクションという感じではなく、サスペンス色の方が強い感じです。いざ勝負までの過程が長い。ただ所々に見せ場があるし、徐々に犯人に迫って行く感じも悪くなくサスペンスアクションとしては上出来だと思います。
苦悩に満ちたマイケル・ジェイ・ホワイトを見れるのは良いが、戦場で心に傷を負った設定はイマイチ活きていないと思います。暴力的な刑事や突然登場のヤクザなど色々絡めてはいまが纏まりがないですね。日系人女優さんを始めとして片言じゃない日本語を話せる役者を配役したのは好印象。(日系人、日本人役が中国系が多いのは残念ですが)ブラジルという日系人が多い都市ならではのお国柄を盛り込んだ設定は面白い。
自分達がやった事なのにもう死んでるみたいな悔しそうなジェスチャーとか要らない演出がツッコミ所。人相の悪さで大体誰が悪党か気付いてしまうのも難点かな。
鞄を武器に戦う姿や重心がぶれないキレのある動き、相変わらず重そうな蹴りを放つマイケル・ジェイ・ホワイトを堪能出来るし、異国の地に単身乗り込むアクション物としては良い感じ。メインは格闘アクションだが、銃を手にしたアクションもグッド。クライマックスのバトルは興奮!
この映画公開時はマイケル・ジェイ・ホワイト40代後半て…日頃の鍛練半端ないな…。B級映画の域は超えないけれど良作のB級サスペンスアクションだと思います。続編がありそうな感じだから探して見たけど製作されてなさそう…観たかったけどなぁ。マイケル・ジェイ・ホワイトが好きなのでかなり贔屓目で評価甘々です(´・ω・`)
