エアール

不倫の果てのエアールのレビュー・感想・評価

不倫の果て(2017年製作の映画)
3.4
大学教授でも愛のためならば
人の道を踏みはずす 笑
まあ〜相手がニーナのような美人さんじゃ気持ちが分からんわけでもないですけど 笑
にしても在籍してる学生と教授の夫婦ってのもこうして考えてみると
なかなかくるものがありますね〜 笑

さて、主演にはアンナ・チポフスカヤ。
ラン・スルー・ザ・ナイトにも出演してる女優さんで、やっぱりこれが美人さん。
ラン〜観てたときも思いましたが改めて再認識させられましたね 笑
今回は夫をもつ身でありながら銀行家の会長殿と不倫に溺れていく人妻学生役を。
銀行家も妻子もちなのでこれぞいわゆるW不倫ってやつになりますね
ーードラマ昼顔的な 笑
そんなやってくれましたなロシア産の官能ドラマ、
さていってみましょう。


まずは事の発端から。
大学教授のサシャを夫にもつ、美しい若妻 ニーナ。
金銭的に余裕がない2人のもとへ
なんとも不都合なお知らせが
ーーどうやら
住宅ローンの支払いが滞っているみたいで
すぐにでもお支払いください、とのこと。

そう言われても金などありゃしない。
運が良ければ遅れた分の利息だけで済むかもしれないが
このままでは家を失うという笑えない事態にもなりかねない。

サシャは金を稼ぐべく
講義の他、自分の博士論文を進めながら
専門である言語学を活かし通訳や旅行者向けのツアーガイドの仕事をかけもちしている。

そんなある時
ローンの銀行から通訳の仕事が舞い込んでくる
ーー近々中国の代表団が商談のためこっちにやってくるみたいで
重役たちが顔合わせする今回の会合で是非通訳を頼まれて欲しい…という内容。

があいにくとサシャは外さない別件があるためどうしても行くことができない。
そこで代理としてニーナに通訳の仕事を任せることに。
ついでにローンの遅延についても
ーー再度通知が届きなにやら裁判沙汰にまで発展しそうな感じ、
話をしてきて欲しい、と。

こうして
ニーナは通訳として銀行に赴き
会長のセルゲイとご対面することに。
今思うと運命のいたずらなんですかね〜、これ。


裕福で、紳士的、
自分よりもひと回りもふた回りも歳が離れてる中年男性だが
ロマンチストで、落ち着きと余裕があって、…と
おとぎ話のような恋愛に憧れるニーナにとって
どこか白馬に乗った王子と重なって見えてしまう部分が…。

一方、セルゲイの方は
妻 タマラとの間に幼い息子が1人。
何不自由ない生活をし、愛する妻子と平和な日々を送るも
どこか満たされない気持ちがあるのもまた事実。


銀行家と通訳という立場で出会ったセルゲイとニーナだが
気持ちに嘘はつけません 笑
ニーナが直面してるローン遅延の件も
彼に相談したところ電話一本でカタがついてしまう、
助けられたこともあり惹かれ合う2人の距離は急速に縮まる、
お互い家庭持ちで、いけないことだとは分かりながらも
不倫へと溺れていくのでありました。

快楽と罪悪感、
相手と会えない時間のもどかしさ、
ニーナはサシャに、他の男に抱かれていることを、相手を愛してしまったことを告げ、
セルゲイの方はタマラに若い女と関係をもってることを知られてしまう。

家を出てセルゲイが購入した高級アパートで暮らし始めるニーナ。
曜日を指定しアパートで会うようになるニーナとセルゲイだが
日に日に想いが増すニーナは
セルゲイと過ごす時間を今以上に欲するようになる。
自分が相手にとってどういう存在なのか、気になって知りたくて仕方ない。

いつしか待たせる側が待つ側に立場も変わり、
温度差の違いやすれ違い、
現実があるからこそニーナと距離を置こうとするセルゲイ、
発覚する予期せぬ妊娠、
愛への価値観、…。


嫉妬、愛憎、情熱、快楽、
少なくとも3人の人生が台無しになったと見ることもできますが
実は各々の違った形ではあるものの幸せに手にした、という見方もできますね。
傷つけ、傷つけられて、…
結局はそれの繰り返しと捉え方の話なのかもしれません。
エアール

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