全編、男性しかいない。体温や、匂いすら画面から感じられそうな、画面いっぱいに男性がいつもうじゃうじゃ出てきて、しかもほとんど全ての人が全身にタトゥーしてる、内容もさることながら、ビジュアルにも圧倒される作品。
彼らのタトゥーを見てると、ああ、あれは彼らの「鎧」なんだな、と思いました。自身を強く見せ、敵にみくびられないようにするためのもの。
戦いに臨む男たちにタトゥーを施す習慣のある民族、部族もいますよね。それを初めてそういうことか、と実感した感じです。
自伝だそうですが、作者のした壮絶な体験や目にした光景は、いくら語られても見せられても、実体験としてなぞることは無理で、ただただ言葉を失うばかりです。こういう目には遭いたくないし、多分一生自分の目が見ることはないだろうということに、感謝するばかりです。
