みゅうちょび

ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年のみゅうちょびのレビュー・感想・評価

2.8
驚愕!まではいかなかったけれど、マイケル・シャノンがとてもとても良かった。

町でも信頼されている女医キャサリン・ヤングは自らの息子が難病で、元看護師の夫と共に自宅で治療と看護を続けている。
両親を事故で亡くした少女マリアンは、祖父の元に越して間もなく、ヤング家の息子アンディを窓越しに見つけ、2人は急速に友達となっていくものの、母であるキャサリンがそれを頑なに拒む。マリアンは、それでもアンディを元気づけるために訪問を続けるが。。。

先ずもって、日本語のタイトルが最悪。この映画はホラーでもなんでもなく、どちらかというとミステリー風のドラマ。

少女マリアンの行動に半ばイラっとすることが多いけれど、彼女がある事実を目撃してしまってから、ミステリーの域に突入。そこが少し浅いので、驚愕にまで至らず。。。なんとなく想像できてしまったのが残念。

ミステリー部分が弱いなりに、マイケル・シャノンの行動がすごくドラマティックで納得がいき、とても悲しくやるせなくなった。

真相が明らかになるにつれ、母親であるマリアンの根深い狂気が露わになって行く過程もよく描かれていて、よく練られていると思った。

何も残らない映画が多い中で、地味ながら印象に残るものがある。

観て良かった。

ピーター・フォンダは歳を取っても素敵。
みゅうちょび

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