しろくま

リトル・モンスターズのしろくまのレビュー・感想・評価

リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)
3.8
2022.10.26/232/GYAO
〝怖くないよ。これがさっき話したお楽しみだからね。鬼ごっこ覚えている人?〟〝はーい〟〝あのへんな人たちが鬼よ。タッチされちゃダメ。みんなも一列に並んで。いい?〟

アメリカ陸軍の実験施設から逃げ出したゾンビが農場に紛れ込み、幼稚園の遠足で来た子ども達とばったり遭遇。牛や羊とのふれあい目的だったのに、草原に放たれているのは大量のゾンビ。子ども達を怖がらせないようにゲームだと言い聞かせて、ゾンビと戦うキャロライン先生。先生に一目ぼれして遠足の引率を志願したクズ男のデヴィッドも加わり、あの〝逃走中〟みたいな展開に。なんとかギフトショップにたどり着くが、ゾンビに囲まれ身動きが取れず…。ゾンビに食べられないよう子ども達を守りきることはできるのか。さらに、救助を待つのか農場から脱出を試みるか究極の選択に迫られ…。

キャロライン先生と子ども達との信頼関係は厚く、非常事態なのに泣きわめいたりすることなく、どの子も言いつけを守っていて…。でも、やっぱ怖いよね。眠れない女の子に、デヴィッドと甥っ子のフェリックスが子守歌として歌ってあげたのが〝リトル・モンスターズ〟の歌。♪小さな怪物 入っちゃダメ。見たくないのはお前の爪。聞きたくないのは叫び声。小さな怪物 あっちへ行け♪。この歌が映画のタイトルになったという訳。だから〝リトル・モンスターズ〟の出番はナシ。その代わりに〝リトル・ダースベーダー〟が激熱。ホラーなのに笑って泣けるお勧めの映画。

お勧めの映画だけど、内臓を食べる血まみれゾンビ、ゾンビの首を斬り落としたり、ゾンビの子どもも容赦なくやっつけたりシーンは、かなりグロ過ぎる上に、大人もドン引きするような下ネタの数々と不適切&セクハラ発言。幼稚園児も活躍するサバイバルムービーだけど、決して子どもと一緒に観てはいけない。
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