じゅんP

リトル・モンスターズのじゅんPのレビュー・感想・評価

リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)
3.0
ルピタ・ニョンゴ演じる保育士さん目当てで、甥っ子の遠足に付き添った自分本位のダメバンドマン。その行き先の農場でゾンビが大量発生して…

好きなとこと嫌いなとこが明確にハッキリ別れていて、どちらも主張強いのでなんとも評価しづらいですが、とりあえず子どもたちは尊い。

好きなとこ
・フィクションの力で子どもたちを導くってスタンスが辿り着く、くだらなくも愛おしい奇跡。
・自分が気持ちよくなるためじゃなく、人に伝えようと鳴らした音がちゃんと響くという、音楽が果たす機能。
・本家『スター・ウォーズ』がシークエル・トリロジーで台無しにした、ダース・ベイダーのカリスマ性の復興。

嫌いなとこ
・他人に害をなす自らのクズさ加減を棚に上げて、自分(が直面した状況)がかわいそうで泣く男は無理。
・無意識なのかもしれませんが、刷り込まれた蔑視が垣間見える描写多め。
・自己中だったやつが、自分より(社会的に)弱いとされる者と共に困難を乗り越えながら成長する系の話としては、踏む過程がペラい。

「shake it off」が耳に残る以外であまり残るものないけど、ゾンビが出てくる前からクソだった現実が、危機的な状況に瀕して、なんとな〜く浄化されるという楽観的な視座には映画の中でくらい乗っかりたい、今は特に。
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