ねぎおSTOPWAR

絡みつく舌のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

絡みつく舌(2017年製作の映画)
3.6
チリの映画は初めてです。

この映画、画がすごく狭い!役者の顔以外の情報をあえて遮断するかのようなアップ。あえてなのかカメラは手持ちがほとんどで三脚を立てない。室内撮影も予算からなのか照明を使わない!
ストーリーと演技に重心の8割乗ってる作品です。

そしてこれはセックスデビューしてソフィの体に中毒になった男子の話です。
どの国も一緒だなー。単位なんか関係ないほどにセックスが生活のすべてになる時代ってありますよね。さらにこの男子はややサディスティックなプレイが好きときた。

ちょっと固い言い方をすると・・
動物が子孫を残すための性交渉を「快楽」としての行動にした人間。そして独特な社会ってやつを築いたのち、生存という生きる本質に、新たな生きる意味ってものをすり替えたのが目の前の現実。
そこにソフィの母や家庭やがリアルに存在し、当然切実なわけで。対して切実な状態にはなく、ただセックスに溺れるいわゆるイマドキの男子とのギャップ、感情のすれ違いが描かれています。