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縮みゆく人間のGijoeGoのレビュー・感想・評価

縮みゆく人間(1957年製作の映画)
3.7
主人公の名前がスコットでアントマンと同じ名前なのに気づく。偶然かオマージュか。

核実験か何かの霧を浴びて縮んでゆくスコット。難を逃れた妻と次第にうまくいかなくなるのがリアル。ドールハウスに住めるサイズになって飼い猫と対峙。地下室でのサバイブと何段階も展開していくのでテンポが良くダレないのが凄い。

小さくなる事への恐怖から蜘蛛との対決で己と向き合う事で悟りを開く流れが凄くSFしていて良かった。

小さいままとか奥さんが旦那が死んだと勘違いして家を出て行って寂しいとかそんな事すら些細に感じれる主人公のタフさ。

反核メッセージやミクロとマクロはそんなに変わらないという壮大なイマジネーションを感じた。

特撮もよく出来てるし巨大感ある室内など映像面でもよく出来てる秀作。

荒唐無稽な設定にリアルかつ渋い芝居でアプローチしてるので好感が持てる。

蜘蛛はいるのにネズミは居なくて良かったし地下室の物も少なくて良かったね。
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