あらた

グリンチのあらたのレビュー・感想・評価

グリンチ(2018年製作の映画)
1.8
クリスマスを嫌い、盗みたいグリンチが、サンタを捕まえたい女の子と出会い、感化される。
グリンチパートと女の子パートをパラレルに語っていき、クリスマス当日に両者が交わるという構成。

いけ好かない。
「小さかった心が優しさに触れて大きくなる話」と見せたいのだろうが、私には「同調圧力に屈した話」にしか見えない。胸糞悪し。
みんなが善良でハッピーな世界よりも、いろんな奴がいて、誰もが何でも自由に好んでも嫌ってもいい世界のほうが、私には望ましい世界に思える。

作劇的にも上手くない。
クリスマスを盗みたいもサンタを捕まえたいも、理由が明かされず(判明しても理由がへなちょこ過ぎて共感できず)誰にも肩入れできない。興味ない人が何かしてるだけ。
他にも、人間が一面的だったり(揃いも揃ってただただ善良なだけ)、グリンチがチョロすぎて改心についていけなかったり、あらかじめ結論(教訓)の決まってる道徳の教科書を読まされてる気分だった。

逆に良かったのは、大泉洋の器用さとガジェットの楽しさ。
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