ぶみ

メイズ 大脱走のぶみのレビュー・感想・評価

メイズ 大脱走(2017年製作の映画)
2.5
実在の脱獄事件をベースに、スティーブン・バーク監督、脚本、トム・ヴォーン・ロウラー、バリー・ウォード等の共演により映像化した脱獄サスペンス。
1983年、北アイルランドで実際に起きた脱獄事件を描く。
物語は9割型刑務所内での映像で展開し、なおかつ会話劇がメインであるため、絵面が殆ど変わらず、キャッチコピーである「イギリス史上最大の脱獄事件」や、サブタイトルの「大脱走」の文字から派手な脱走劇を期待して観ると、豪快な肩すかしを食らうことに。
そこに描かれるのは心理戦であり、その点では通常の脱獄ものとは一線を画す内容。
ただ、実話ベースであるが故に、エンタテインメント要素は薄く、ハラハラさせるような演出も皆無で、正直退屈だったことは否めない。
サスペンスと言うよりも、時代背景を知った上で再現ドキュメンタリーとして観ることで、味わいが出てきたであろう一作。

そのうち俺たちは過去になる、未来を生きろ。
ぶみ

ぶみ