もちお

千と千尋の神隠しのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

 何回か観ています。
 劇場初公開時にも観ました。
 鑑賞直後は放心状態になったことをよく覚えています。

 好きな作品です。
 印象に残る場面やキャラクターが多かったです。

①良かったところ
・不思議な世界観
 いろいろな神様。
 大根の方が特に印象に残っています。
 湯屋とその周辺も味わい深かったです。

・不気味
 身構えるシーンがありました。
 特に両親の食べ方。
 汚いというか、遠慮が全くなくてゾッとします。
 何かの不思議な力の影響があったのかもしれませんが。
 また、名前を無理やり変えられるのも恐ろしかったです。
 子供の頃はよくわかりませんでしたが、人格を踏みにじられる不快さがありました。

・キャラクター
 印象に残るキャラクターが多かったです。
 特に強烈なのがカオナシ。
 仲良くなりたいけれど、距離の縮め方が分からない。
 とりあえず何かを与えれば、気に入られるだろうという安易な考え。
 生々しくて好きです。
 坊も良かったです。
 坊ねずみが可愛いですし、最終的な成長が微笑ましかったです。
 そして、銭婆。
 劇中で妙に恐れられているのに対して、千尋には基本的に穏やかというギャップ。
 かえって怖かったです。

・少女の成長
 序盤は頼りなかった千尋。
 そんな彼女がさまざまな経験を通して、めきめきと成長していました。
 顔つきの変化にしみじみとしました。

・終盤
 千尋とハクの別れ。
 また会えるかは分からないので、寂しくなります。
 そこが良かったです。
 また、トンネルを抜けた後の様子からすると、それなりの時間が経過していそうでした。
 その不穏さも好みです。
 元の世界に戻った直後で幕を閉じるところも良かったです。
 潔かったです。

・エンドクレジット
 耳に残る主題歌でした。
 不思議と寂しい気持ちになります。
 最後に描かれていた靴も印象的でした。

②まとめ
 好きな作品です。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

もちお