映画大好きそーやさん

スパイダーマン:スパイダーバースの映画大好きそーやさんのレビュー・感想・評価

5.0
〈2023/4/18加筆修正①・2023/6/15加筆修正②〉
個人的生涯ベスト映画!(暫定→2024/2/24現在2位)
全てにおいて高水準。
脚本、キャラクター、美術、音楽等々、何をとっても悪いところが見当たらないという、とても稀有で、驚異的な作品です!
革新的な映像技術に乗っかる、ヒーローものの古典的な王道が最高にマッチしていて、全画面どこを見渡してもカッコイイんですよね。
これまでのスパイダーマンの文脈において、カウンター的に設定された、温かく優しいテーマ性はファンとしては深く心に突き刺さるものがあり、かなり印象に残っています。
この流れは、MCUの『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に引き継がれていきましたね。終盤の展開に関しては閉口させて頂きますけども!
隅々にまで張り巡らされた伏線とその回収の精緻さは正に職人の域に達し、何度観ても同じところで号泣してしまう自分がいます。
コミックをそのまま動かしたような躍動感溢れるアニメーションは、その豊かな色彩も相まってさながら観るドラックと言っても差し支えないほどです。
切り取られる構図も大胆かつ迫力満点で、1カットごとに撮影して部屋中に飾りたくなります。
ところどころに差し込まれるアップテンポで力強い劇伴の、作品との親和性も尋常ではなく、AppleMusicでアルバムごとダウンロードしたくなること間違いなしです。
映画に限らず、原作やゲームなど、これまでのスパイダーマン作品に触れてきた人には嬉しいイースターエッグ、オマージュシーンがふんだんに盛り込まれているのも本作を語る上で欠かせない要素になっています。
知らなくても楽しめるのも傑作たる所以、本作の底力を感じる点ですね。
最後になりますが、未だにこれほど満足度の高い映画には、出逢えていないかもしれません!
続編二部作にも期待しています。
ぜひこの感動を超えて、ベストを更新してほしいところです!