Noboru

スパイダーマン:スパイダーバースのNoboruのレビュー・感想・評価

5.0
圧巻だった。アニメーションってこんな自由に、こんな表現豊かにできるんだって感動させられた。

また、水彩画やコラージュ、3DCG、アメコミ調といったタッチが全く違った絵を見せてくれるのでアートを見にいくような感覚にさせてくれて楽しかった。もっとゆっくり一画面をとめて鑑賞したいほどだった。

1,000人の様々な背景、立場のアニメーターに発注したと聞いてこんな事が出来るコンテンツは世界でもこれぐらいだろうなと思った。

ストーリーのテーマも素晴らしい。最近のマルチバース作品の流行として、エブエブやフラッシュに代表されるように、主人公が様々な世界or過去を変えた未来を経験したのち、でも今の自分を肯定し過去を受け入れる、こういう考えも重要であるが、それは一歩間違えると運命に逆らっても無駄のようにも感じてしまう。それに対するアンチテーゼとして、今回のスパイダーマンでクリエーター側がどのような結末を提示してくれるかが後編で楽しみだと思った。
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