おーもり

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~のおーもりのレビュー・感想・評価

3.6
世の中は不可能なミッションに挑んでいたり、カメラを止めずに回しつづけている....
そんな中、私が 公開初日に ヒロアカを観てきたーーーー!

ヒーローって単語が入っているってだけで見始めた作品だけど、毎週アニメを夢中で見て、節目の回で泣き、何度も何度も見返して涙腺を緩めておるのです。
期待通り、今年度ベスト劇場版アニメ作画号泣アクションヒーロー案件です。
隣の席のお姉さんも、その反対の高校生もみんな固唾をのんで観ていた。あ、あと0巻貰えて良かった。

前半ダルいけど後半動きまくり胸熱すぎる。
ヒーロー映画の好き要素がミチミチに詰まってた。
新天地で、万能だった主人公達が制限をかけられ悪に立ち向かう。夏アニメっぽい〜!

前半ダルいっていったけど、それはキャラカップリングのいちゃいちゃをお楽しみタイムだから、それ好きの人達は最高オブ最高の至福の時だね。
お前とお前、そしてアイツとコイツ、皆んなどんだけ仲良しなんやねーーーん!って、流石に私も思いました。

沈みつつある平和の象徴オールマイト、それを憂う元相棒デヴィット。
その2人の意思を受け継ごうと必死のデクとメリッサ。
最近、こういう「親子」とか「師弟」みたいな、追う追われる、憧れ憧れる、託す託されるって関係に弱い。
何故ならその狭間に生きているから、どちらの気持ちも身近に感じる。

ヒロアカで少しだけ引っかかっていたこと。
デクはそのヒーローとしての資質、努力の人だかこそ認められたとはいえ、結局は個性を得たからヒーロー目指して活躍している。
だから、デク自身の最初の疑問「個性が無くてもヒーローになれるか?」に答えが本当に出ているのかが心の隅で少し疼いていた。
今作で、そのひっかかりがメリッサを通じてやっと消化できた気がする。
無個性でも、パワーがなくても、誰かを支え助けることはできる。
サブタイトルの2人のヒーローとは、オールマイトとデクの事であり、次世代を受け継ごうとしている作中でのデクとメリッサのことなんだ。
若き日のオールマイトの姿、それに重ねて見えたその雄姿。若きホープと娘の姿をみて希望を取り戻すデヴィット。
うん、もう大好物です。

ヒーローの在り方や葛藤はアメコミでも素晴らしく描かれている。
でもヒーローになる為に。その成長の過程をこれだけじっくり描いてくれるヒロアカ大好きだ。