Ryu

劇場版ポケットモンスター みんなの物語のRyuのレビュー・感想・評価

3.8
フウラシティでは1年に1回の風祭が開催されており、サトシとピカチュウも存分に楽しんでいた。他にも、ポケモンをゲットしたことがない足速ギャル リサ、市長の娘 ラルゴ、あがり症のポケモン研究者 トリト、姪の前で嘘をついて見栄を張るカガチ、ポケモン嫌いな偏屈婆さん ヒスイ など、みんながそれぞれの想いで風祭に参加していた。

劇場版ポケットモンスター第21作目。
今までのポケモン映画全てで監督を務めた湯山邦彦はアニメーションスーパーバイザーとなり、アニメシリーズのXY編の監督を務めた矢嶋哲生が今作の監督を担当しています。
作画がなんか線画っぽい気がして、非常にキレイでした。フウラシティの街並みも美しく、ポケモンの技も迫力があって、いつもに増して、アニメーションがキレイだったように思えます。
サブタイトルの「みんなの物語」のように、今作ではサトシだけでなく、何かを抱えた色んなキャラクターが出てきて、ちゃんとそれぞれにスポットが当てられます。それにより、いつもよりかは若干サトシとピカチュウの活躍が影を潜めてる感じもしましたが、みんながみんな主人公って感じで、これはこれで良きです。みんなが主人公ってのはもちろん人間だけではなく、ポケモンも然りです。終盤の人間とポケモンが協力する姿はまさに理想形。安直かもしれませんが、やっぱりポケモンにはこれくらい真っ直ぐなストーリーが似合います。
前作では当時の最新の幻のポケモン マーシャドーと第2世代の伝説ポケモン ホウオウという組み合わせ。今作も当時の最新の幻のポケモン ゼラオラと第2世代の伝説ポケモン ルギアが登場します。これはわざとリンクさせているんでしょうね。
出てくるポケモンも大半が第2世代までとなっております。ストーリーも真っ直ぐで安定感があり、前作とはまた違ったタイプの原点回帰って感じの作品だったと思います。
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