「世界から猫が消えたなら」と同じ川村元気さん原作の作品。
ちょうどタイムリーに友達とお金の話しをした後だったので、色々と思うところがありました。
かつてはお米で物々交換をしていたように、結局お金も物々交換をスムーズに行うための道具なわけですが。
今の時代は口に入れるものも着るものも、自分の手元に届くまでの過程などすっ飛ばした状態で手に入ってしまうので、これだけ分業化が進むとお金そのものに価値があって、それを大量に持っているだけで自分が偉いと勘違いしてしまうことはあるだろうなと思いました。そもそも何かを生み出す人がいてこそお金の価値も現れるし、お金は道具なので明確な目的があってこそ生かされるものだよねと。
お金があれば幸せが買える！と盲信することは、ダイエット成功すれば幸せになれる！と、盲信するようなことと似てるなと思いました。努力によってそれを手にすることで自信や余裕が生まれることもあれば、周りの眼の変化に晒され疑心暗鬼になったり、おごりが生まれてしまうこともあるのだろうなと。
幸せは人それぞれ。お金のせいにして手抜きをせずに、まず自分や家族の幸せとは何かに向き合える人でありたいなと、改めて思いました。
