“デヴィッド・リンチ”
これは予想に反してかなりグッときて沁みた。基礎的なアニメーションのクオリティーの高さは言わずもがな個人的には細田守監督作で1、2を争うくらい好き。
ただ作品の手触りはもはやリンチの「イレイザーヘッド」やテレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」のようなアート映画というか実験映画的。これだけ子供から大人まで幅広い世代が観るバジェットの大きい映画でこんな攻めたチャレンジをする細田さんは凄すぎる!
特に終盤の東京駅のシーンとかぶっ飛び過ぎててもう子供が観たら泣き出すレベル。てかこの映画自体子供が観たらポカーンだろうな(笑)
親が子を育てる上での葛藤や兄弟間の関係性などとても考えさせられるものが多かったです。
今、我々が生きているのは、ちょっとした奇跡のような絆の積み重ねによって。ソレをかつてないアプローチで描いた新時代の映画。