ウルフガー

15時17分、パリ行きのウルフガーのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
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アマゾンプライムにて視聴。これは面白い。観るまでは地味で真面目な映画かなと思ってたけど観てみないとわからんもんだな。とにかく上手いのよ。要点だけを描いてるんだけどダイジェスト感がない。どうやってるんだろう。シーンの始まりと終わりをぶった切った感がないようにしてるのかな。名人芸を見た。

実際の事件で英雄的な働きをした人たちの話を本人キャスティングして映画化したものだから綺麗事な話かと思いきやそれまでの人生の負の部分もけっこう描いていて良かった。ラストのカタルシスのためもあるだろうけど一歩間違えたら彼らが加害者側になったかもというスリリングさが随所から伺える。

主人公の一人が英雄願望丸出しで「フルメタル・ジャケット」のポスターを部屋に貼っていて、戦争の闇を描いた映画なのにその映画をかっこいいと思っていて憧れている感じが凄く伝わってきてこういうの上手いなあと思った。彼らがヒーローになったのはたまたまである、という視点が徹底していた。
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