このレビューはネタバレを含みます
90分の短い映画なのに事件が始まらずに進んでいき、何の映画を観てるんだっけという気持ちになったけど、最後に事件までのエピソードがじわじわと効いてきた。
事件を起こす側なのかと思っていてごめんなさい。
全て分かった上でもう一度観たい。
それぞれ苦労してきた人生。溢れ出る正義感は空回りするばかりで、努力しても報われない挫折も覚える。
違う道を選んでも続く友情は微笑ましくて、互いの理解と尊重があって。
そんな彼らだから、迷いもなく行動したことに納得した。
それは一朝一夕では成し得ない、3人の生き方と信頼関係が叶えたもの。
どんな経験も無駄にならないな。
事件のシーンはBGMもなく、電車の音だけなのがリアルだった。静かにとんでもないことが起きている緊迫感。
「どんな仕事に就いたって人は救える。生き方が大事」というセリフがすき。
本人役だったことを最後に知り、ラストシーンではいろんな意味で心から讃えたくなった。拍手。