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15時17分、パリ行きのMintedのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.8
パリ行きの列車の中で起きた実際のテロ事件を映画化したもの。犯人を取り押さえた若者3人だけじゃなく、当時実際に列車に乗り合わせた乗客たちも出演しているというのがすごい。

3人の幼少期の話から始まり、事件が起きるまでのストーリーが長くて「観光シーンこんなに必要?」「クラブのシーンいらなくない?笑」とか思ってしまったし、これがこの作品の賛否別れてしまうところなんだろうけど、この何気ない出来事たちがなければ彼らはあの場に居合わせなかったかもしれない。そう思うと、この序章にあるすべての出来事にちゃんと意味があったんだろうなと納得できるし、途中でスペンサーが語る「人生に導かれている」というセリフも後になって響いてくる。事件のシーンはほんとあっという間なんだけど、なんか妙なリアリティがあってすごく緊張感の走るシーンだった。

フランス大統領のスピーチのシーンは実際の映像らしいけどすごく感動した。人の役に立ちたいと思っていた彼らが、なかなか思うようにならない日々を送ってたけど、ちゃんと実を結ぶことができて「よかったね」という気持ちで涙が止まらなかった。
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