やん

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「イェルマ」のやんのレビュー・感想・評価

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自分の子宮から産まれた子供がほしい。


男と女、ふたり性を楽しんでいた1組の夫婦。30を超え、変化を求め、妻は妊娠を望むようになる。しかしいつまでたっても結果は出ず、高額な医療費のかかる体外受精に移行しても、子供は顔を見せてはくれない。

女性にはなぜか、いつからか、
私は子孫を残すんだろうなという
なんか確信に似たものを持つことがある。
手は物を取ったり文字を書いたり
足は自由に動き回り踊ったり
でも私の子宮は月に一度その存在を露わにするくせに、子を宿すという1番の役割を果たしてはくれない。
持って生まれた身体が、
私の話をきいてくれない。

まだ科学的には存在してないと言われても、私は私の息子のことを考える。
考えれば考えるほど,
出してやらねばと思う。
やん

やん