たわーりんぐいんふぇるの

それだけが、僕の世界のたわーりんぐいんふぇるののレビュー・感想・評価

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)
4.0
落ちぶれた元ボクサーの兄(イ・ビョンホン)と、天才的なピアノの腕を持つサバン症候群の弟(パク・ジョンミン)、母(ユン・ヨジョン)が織りなす家族の絆を描いたヒューマンドラマ。
イ・ビョンホン好きの人にお勧めする作品です。彼の感情を爆発させる瞬間や、悲しみを抱え、少しずつ溶けていく状況表現は見事。
そして、もう一つ注目すべきはパク・ジョンミンのピアノ演奏。

心を閉ざしていたガユル(ハン・ジミン)に変化が訪れたシーンでの「ブラームス/ハンガリー舞曲第5番」の連弾は見事。
ラストの「チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番」は圧巻で、パク・ジョンミンは監督からピアノをプレゼントされ半年間練習したそうです。
演奏は吹き替えですが、その演技力は際立っています。
チャイコフスキーは映像処理されているものの、ブラームスは関節も立っていて、鍵盤を弾いているように見えます。

そして彼女役のチェ・リの音が外れたような話し方が、この作品において独自のアクセントを添えてます。