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それだけが、僕の世界のtouchのレビュー・感想・評価

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)
3.8
"兄さんが恐い? –うん
でもいると嬉しい? –うん"
* * *
母に捨てられ孤独に生きてきた元ボクサーの兄と、母の愛を一身に受けて育ってきたサヴァン症候群の弟
境遇のまったく異なる二人の出会いが奏でる協奏曲。
ちょっぴり不謹慎、絶妙なユーモアと丁寧な心理描写で感情を揺さぶる
笑いあり涙ありのヒューマンドラマです。
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全編通して超ベタ。展開も読める。
それでも全く退屈しないのは、間違いなく弟ジンテ役:パク・ジョンミンの演技力の賜物。
徹底した取材に基づくサヴァン症候群の振る舞いの再現は本当に見事だし、
猛特訓の末に吹替なしでやりきったという驚異のピアノ演奏シーンは圧巻。
パク・ジョンミン、今後も注目したい若手俳優です。
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落ちぶれたダサダサボクサーに扮するイ・ビョンホン
二枚目アクション俳優のイメージが強くて最初は違和感でしかないんだけど、三枚目キャラも全然いけますね。
“不器用だけど根は優しい兄”像が妙にしっくりきて、愛着が湧きました。
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家族・友人の絆っていいな、と思わせてくれる良作。オススメです。
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今年は韓国映画もたくさん観るぞ~
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