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人魚の眠る家のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.6

決断🎬

ストーリーはプールでの事故をきっかけに脳死となった娘の生死を巡る、家族の決断を描いていました。作品は脳死判定を巡る家族の決断を軸に、愛・死とは何かについて描いていました。脳死は脳全体の機能を失った状態であり、植物状態と異なり回復する可能性はありません。生きる為には人工呼吸器や薬剤を使用しなければなりません。果たして意識がないこの状態が生きていると言えるのでしょうか。彼らは微かな希望を信じ、一度は延命という選択肢を選びましたが、無理くり生かすことに意味があるのでしょうか。とはいえ我が子が同じ状況下にあれば同じ選択をしてしまうかもしれません。延命・臓器提供、どちらの選択肢を選んだとしても誰も責めることができません。瑞穂を巡り、両親・弟・従姉妹・叔母、各々が傷つき悩む姿に心が締め付けられました。
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