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人魚の眠る家のhalのネタバレレビュー・内容・結末

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ重たくて、心に鉛を落とされた。
わが子がもう二度と目を覚まさないかもしれないという状況で、目を覚ますかもと愛情を注ぎ最新の技術にすがった篠原涼子が映画の途中では狂気的に見えたけど、
最後に見せた 生きているか死んでいるかを法律に決めてもらうと叫ぶシーンはただただ娘の希望にかけている母親の愛情だった。
弟が周囲の目を気にして母に嘘つきだと真正面から伝える誕生日のシーンも、自分が母親の立場だったら…弟の立場だったら…と考えて辛かった。泣きじゃくる弟や回想の幸せそうな笑顔の娘も、本当にこんな状況の子達がいるんじゃない?と思ってしまうような子役の演技でうまかった〜。

医療者として、脳死だけじゃなく
二度と目を覚まさない・脳に障害が出てもう本来の自分をを取り戻せない人たちを前にして私に何ができるか?と考えさせてくれる映画でした。看護の役割に迷った時、もう1回観直したい。

あと、周りにいる人たちを大事にしようと思った。いついなくなるかわかんない
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