ぷー

人魚の眠る家のぷーのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.7
脳死、とは言っても
今自分の目の前で大切な人の心臓が動いているんだから、そう簡単には受け入れられないよな。

人の死、とは何なのか。

「私がここで娘を刺して殺人罪になるということは、娘がまだ生きているということ。
娘がもう既に死んでいるのなら、ここで刺しても変わらない、だって人は2度は死なないから。
それなら私は喜んで刑を受ける」

この母の言葉には考えさせられた。

科学技術の進歩によって死への定義が多在する現代社会、科学技術の進歩は人類を豊かにする一方
で今まで起こりえなかった問題を生み出す

人というのは、非常に神秘的で複雑で、、
だからこそ人が手を出してはいけない領域がある

何もかもが急速に進歩している今日、
私たちはそのことをもっと心にとめておかなければならないと思った。

心臓が止まった時に死であると認識するのなら、
脳死判定で心臓を提供した人は、
この世のどこかで、誰かの体の中で生きている。

私がもし、脳死だと判断された時は、
誰かに臓器を提供し、
この世の誰かの中で生きていたいと思う。
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