このレビューはネタバレを含みます
好き嫌いが別れる作品だと思いました。
扱ってるテーマが「子どもの脳死」なので、見ていても終始辛く苦しい場面が続きます。
まず初めに見ていて思ったことは、これはお金を持っているが故に起こった悲劇だなってことです。
延命措置や最先端医療の費用など、普通の家庭ではまず不可能。
しかしそれが出来てしまう財力があったが故に、母親に希望を抱かせてしまう悲劇。
瑞穂ちゃんをまるで操り人形のように笑わせたり、人形を受け取らせたりしているシーンは不気味で、狂気を感じました。
脳死は人間の死なのか、と映画が終わってからも考えました。
頭では、意思がないのだからそれは死だと分かっていても、それが大切な人の脳死なら受け止められるだろうか、まして我が子なら、、そう思うととても感情移入できました。
最後の瑞穂ちゃんと薫子の夢でのお別れシーンは賛否両論あるかと思います。
リアリティに欠ける、と思う方も多いと思いますが、私はあの夢があったから薫子は延命措置の終わりを決断出来たのだと思うので、あれは瑞穂ちゃんの優しさだと思いました。