トシオ88

眠狂四郎 女妖剣のトシオ88のレビュー・感想・評価

眠狂四郎 女妖剣(1964年製作の映画)
3.7
眠狂四郎の出生の秘密が明かされる第四作!
本作のヒットによりその後のシリーズ化が決まったと言われる雷蔵の狂四郎代表作の一つ。

冒頭の菊姫の入浴シーンから屋敷の大廊下を淑やかに進むシーン、そして…屋敷に飼う阿片中毒に狂わせた大奥御中臈の顔をギリギリと踏みつける菊姫とその哄笑😨。あり得ないほど豪華なセットからの倒錯したシーンへの変態的に鋭利な演出が堪らない。本作では大映の誇る藤村志保、久保菜穂子の出演。そして若山富三郎演じるカンフーの達人、珍念、いや陳孫の再登場、そして後に本当に愛人を刺殺した菊姫役の毛利郁子など、これでもかの豪華俳優陣の投入も目の保養🥰。お馴染みの伊達三郎や後の矢車の弥七こと中谷一郎などもバッチリと脇を固めている。今作では藤村志保の役どころは少し勿体なかったけど、久保菜穂子はとにかく妖艶。そして毛利郁子は…怖かったです😨。若山富三郎は華麗に身軽。流石柔道4段は伊達でない。でも最後は…😅

今作から、円月殺法の特殊効果も導入されて、且つエログロも継続し、柴練の原作の持ち味を存分に堪能できる作品だと思う🎬😃
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