これが30年前の話とは!!
日本の戦前を思わせる、軍部独裁のアカ探し。
これで拷問死した、大学生の事件から話が始まる。
全体を通して、その熱さにドキュメンタリーと思いがちだけれど、ブラッククランズマンと同じく、かなり脚色はあるのでしょう。映画としての面白さもありました。
ただ、検事だったり監察医や刑務所所長や新聞社の局長たち、一人一人が、自分たちの出来る小さな正義をみんな選択する様子には、胸が本当に熱くなる。
人間を竹刀と呼び、また自分も凄い地獄をくぐり抜けてきたパク所長の怖さがハンパない。
これまた、ただの巨大悪でなく、北と南が存在する限り生まれた必要悪でもあったところに、韓国の複雑な事情が見えて興味深い。
市井の人の小さな一歩や勇気に感動した。
私もシャッター下ろす靴屋のおばさんぐらいは、頑張りたい。