荒屋に住んでいても、間違った生き方をしていても、血が繋がっていなくても、家族でいたいと思い合っているのが家族なんだなと思った。不幸の形が色々あるように、幸せの形も色々あるんだと思った。
是枝監督の映画は、家族が触れ合うシーンが多い気がする。
何か特別なことが起きるわけでもなく、普通の会話が続く。そんな日常の中でふとした瞬間に想いが溢れて、触れ合う。お互いを愛しく想う気持ちが伝わってきて、すごく好きだ。そういう自然の中の「家族」を撮ってるところが好きだ。
日々過ごす中でも、「これ是枝監督の映画に出てきそう」と思うようになって、家族であることを自覚するようになった。とりわけ、触れ合う時に一番家族を感じるようになった。
母や父であることが救いになること、子どもがそれを自覚して、子どもでいることで親を救っていることがあるんだなと思った。
