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万引き家族のvilljobbaのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
3.9

監督(兼脚本)は「何があっても万引きはいけませんよ」「愛さえあれば万引きもOKですよ」「本作の万引き許せる?許せない?」みたいなことを言いたくて撮ってはいない。
人間関係の「良し悪し」などというものは、お金でも、血の繋がりでも、法律でも、犯罪や虐待の有無でも、実際に皆が笑顔だったかどうかでも、何を使っても「定義」できるものではない。実際にそこに混じったり観察したりして「感じる」しかない。
これは人間関係だけに言えることではないと思う。
物事の良し悪しや答えを、客観的事実や決まり事だけで判断することは難しいのだ。それを知るのは当事者だけであると思う。

本作を観て、「この人は善人」「この人は悪人」「この絆はニセモノ」などとハッキリ判断できる人はいるのだろうか。私ができないだけなのかな?
バーフバリで幼児化した頭には難しい映画だった。
いや、こういうことに現実で直面した時の方が難しいんだよな。
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