いい映画は役者が役を超えるとおっしゃった人が居まして、
本作はそれなのかと思いました。
初めて体験したかと思います。
松岡茉優の無表情の中にある表情
安藤サクラの落ち着いた不安
リリーフランキーの適当の奥の愛
子役の汚れてない軽犯罪
どれも素晴らしくて
映画に置いていかれそうになりました。
正義の未来が明るくて
悪の深部が暗いわけではないと。
多種多様の不器用な思いやりと
他人を思う気持ちが
これ以上無いくらい優しくて
終始心が震えました。
自分は25歳なのですが、
それなりにたくさん人間を見てきて、
人生の酸い、甘い をやっとわかり始めた頃に
この映画を鑑賞できて幸せに思います。