役者が子役も含め6人とも素晴らしい。良い人なんだかクズなんだか、その辺がうまく出ている。演出も抑制的で好感が持てます。「妹にはさせるなよ」とか「音だけの花火」とか「家で勉強できない子が学校に行く」とか印象に残るシーンやセリフも多い。偽物家族がバラバラになり、また結ばれていく甘酸っぱいハッピーエンド。途中までは牧歌的な軽犯罪のユーモラスな日常。5歳の少女が見様見真似で万引きをしようとするときの翔太の行動。これを機に一気に展開します。偽善的な取締官(高良、池脇)対安藤さくらも見どころ。是枝作品のベストでしょうね。
