彼が愛したケーキ職人のTokoのレビュー・感想・評価

終始とても静かに進んでいくストーリー。
主人公の青年トーマスが、誠実で純粋（そもそもはそうではないけど）なのでずっと幸せになってほしいと思う気持ちと、アナトに真実を知られないでほしい気持ちでいっぱいだった。

初めて知った、非ユダヤ人はオーブンを使ってはいけないなどのしきたりや、今もドイツ人に対する好意的ではない感情などが分かりやすく描かれていた。

最後のシーンの結末は観ている側に委ねられているけど私の願い通りになっていてほしい。

トーマスの作る黒い森のケーキ食べたいな。