このレビューはネタバレを含みます
N.Yで新聞記者をしているセリーナの元に母親が殺人事件を起こし逮捕された連絡がくる。セリーナは母親の住む島へ戻るが母親のドロレスは娘とは気がつかないほど月日が流れていた。
現在起きている"富豪の未亡人ヴェラが死亡した事件"と18年前に起きたドロレスの夫"ジョーが死亡した事件?事故?"の2つの事件が交差して進んでいく。
過去の映像は色味が明るく現在の映像は青みがかっている。色の違いではっきりわかる上に切り替えが上手い。
冒頭にヴェラが階段を転げ落ちる所を見ただけではなぜそうなったかはわからなかったがまさかの真相に驚いた。ヴェラはただの傲慢な金持ちではなかった。
あの少ない登場人物の中で時代特有の男尊女卑や、アルコール依存、DV、モラルハラスメント、児童虐待など様々な問題が満載だった。
キャシー・ベイツが階段でめん棒を振り上げている様は"ミザリー"を彷彿させたが(その時は真相がわからず)過去と現在を見事に演じ分け素晴らしかった。
母娘がボタンの掛け違いで長い間わだかまりがあったがラストに向けて解消されていく様が良かった。セリーナが島に舞い戻り取調べを受けていた母親の無実を訴えるシーンは圧巻でした。
ラストの二人が分かり合い笑顔で別れるシーンに涙💧
