FREDDY

食べる女のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

食べる女(2018年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、鈴木京香ら豪華女優陣が共演し、「食」と「性」をテーマに8人の女たちの日常を描いた筒井ともみの短編小説集「食べる女 決定版」を映画化した本作。印象としては、豪華キャスト陣の共演は魅力的でしたし、実際に食べてみたいと思わされる数々の料理には胃を刺激されたのだが、描かれているものは目先の豪華さとは程遠い地味な日常が描かれており、「手持ち無沙汰」という言葉が常に頭に浮かんでいた。タイトルから想像できるように本作は「食」と「性」が題材となっており、この掛け合わせ自体が使い古されたフォーマットですし、8人の女性のさまざまな恋愛模様が映し出されるも、やはりありきたりなものばかりなので面白みがなく、言ってしまえば"あるあるネタの詰め合わせ"。このありきたりな、いくつもの恋愛エピソードを紡ぐことが醍醐味と言われてしまえばそれまでだが、その点は良しとしても、題材としている「食」と「性」が薄味なものもあれば、逆に味が濃くてエピソード自体が極薄なものも。ありきたりな恋愛模様を映し出しているわりにはバランスの比率が悪い印象を受けました。そして、小泉今日子が演じる餅月敦子と、鈴木京香が演じる鴨舌美冬こそがこの題材に適した登場人物なのだが、彼女たちのエピソードが描かれていなかったことが残念でならない。個人的には無駄なシーンを省いて彼女たちが現在に至るまでの回想シーンを描いて欲しかったですね。本作はオススメは難しいかと。
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