戦争の被害で瓦礫だらけな街中で、悲惨な現状に目を逸らさず、そしてこれからの希望にも包まれたラジオを放送するディロバン。こんな悲惨な状況で、こころの傷も癒えていないだろうに、家族のため、仲間のため、コバニに住むすべての人々のために、前を向こうとするたくさんの人たち。その一歩を踏み出すまでにどれだけの苦しみがあったのか、想像するだけでつらくなる。環境が違うから日本のラジオとプライオリティは全然違うと思うけれど、ディロバンのラジオ放送の雰囲気がポジティブな方向に市民に伝染している姿は、日本のラジオもそうであってほしいしがんばろう、、と思えた。
瓦礫の中にある遺体をブルドーザーで拾い上げる様子、少年兵を殺さざるを得なかった兵士、貧困から家族を救うためISの戦闘員となった人。ISの戦闘員もある意味被害者。ディロバンが言った「戦争に勝者はいません、両方敗者です」ということばが胸にひびく。
