りんコ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのりんコのレビュー・感想・評価

4.3
60年代のハリウッド描写は期待通り。そして思った以上に好きになってしまう主役級3人に、濃密で感情揺さぶられる時間をもらいました。
特にディカプリオ演じる落ち目の俳優は彼のストーリーを知らずに、例えば彼と共演する他の役者視点で見れば全く見えないだろう魅力を存分に描いていました。自分に落ち込んだり鼓舞する姿に何も感じないという人は少ないんじゃないでしょうか。そんなチャーミングで好きになってしまうキャラクターでした。
ブラピ演じるスタントマンはディカプリオとの信頼の絆をすごく気持ちよくスマートに描かれており、ブラピ自身の超人でありながらちょっとくたびれたおじさん感がたまりません。
マーゴットロビーはハマりどころだな〜と映画館のシーンでの特にキュートな姿を見て感じました。
彼らのハリウッド的日常を激しすぎない起伏で描きながら見せ場はつくり、最終的に収束する。観てから、なるほどそのままだとタイトルを見返しました。
りんコ

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