prisky

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのpriskyのレビュー・感想・評価

3.8
ディカプリオ演じる、頼りなく情けなくもピュアでキュートなリックと、ピット演じる、慎重で面倒見がよいけどキレるとやばめなクリフ。どちらもキャラが魅力的であるゆえ、各シーンがことごとくやや長めで、ストーリー(があるのかないのか微妙ですらある)展開が遅めな作品なのに、飽きることなくクライマックスまで辿り着ける。

とくにわたしはlate 60sが大好物なので、ファッション、車、音楽、インテリアなど、この時代のカルチャーがスクリーンから溢れ出してくるだけで、大満足だった。

しかし、シャロン・テート殺人事件を知らないと、この作品の最大の面白さが分からないのではないかと思った。シャロンは、自宅に遊びに来ていた友人たちとともに、ものすごい残虐なやりかたで殺されてしまったんですよ。1969年8月9日に、おなかの赤ちゃんとともに。そのへんをネットなどで調べてから、見たほうがいい。絶対。

わたしはバイオレンスシーンは好きじゃないだが、タランティーノだからしかたないと腹をくくって、見た。もう、さすが。もう、笑うしかなかった。でも、やっぱり好きじゃないなバイオレンスシーン。

あと、パンフレットに使用曲リストが、どのシーンで使われたか説明付きで載っていたのが、なによりうれしかった。これから、一曲ずつ、各シーンを思い出しながら聴こう。
prisky

prisky