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グッバイ、リチャード!の特売小説のレビュー・感想・評価

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)
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要するに、足し算を重ねて到達した砂上の楼閣で気取り澄ましている連中、彼らとは一線を画す、おちんちんを丸出しにしたままマイナスの掛け算をしてその結果として本質を衝いてしまう手合い、に、薫陶を授ける行ですとか。

須らくエンタメはその言葉に宿る深遠博大広大無辺な解釈の可能性の伝達を念頭に置くべき、故にその言葉そのものを安易に使う、繰り出す、引用する、あまつさえ並べ立て繰り返し絞り滓にする全ての表現は糞だ。

と、常日頃から強く主張しているあてくしが、ここはド直球で愛してるを呉れと期待をしてしまったりですとか。

惨めさを受け入れられたなら大人、自分のではなく他者の、という旨の台詞ですとか。

思っていた以上に破壊的で薀蓄に富み、素直に感動を覚える印象的なラストカットに至るまで、沁み沁みと好い映画でしたよ、と。
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