千里

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3の千里のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

MCU最新作ということで日付が変わったと同時に始まる最速上映IMAXレーザーGT/テクノロジー3D字幕版にて鑑賞。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの完結編ともなる本作。ちょっとびっくりするレベルの素晴らしい大傑作でびっくり(あえて2回目)...これ以上ない最っっっ高に最っっっっ高の完結編だった!!

1作目も2作目も世間的な評価は高い印象だが、個人的には1作目派であって2作目はそこまで(悪くはないが)刺さらなかったので、トレイラーを観た感じでは2作目に近いウェットな感じなのかなとそこまで期待出来ず。また、仮に良かったとしても、1作目を初見で観た時は超えてこないだろう(個人的にMCU作品を「アイアンマン」から公開順に地上波やDVDで観た上でGotG1が初めて劇場で観れたMCU作品+初IMAX鑑賞だったので)と思ってもいた。

実際に観てみた印象としては、2作目以上にシリアス且つ緊迫感もありウェットな感じではあるが、2作目程ギャグが多いわけでもないので1作目に近いバランスで見易かったなと。また、個人的に1作目にあって2作目に物足りなさを感じていたスペースオペラ感(宇宙をまたにかけた冒険活劇感)を存分に堪能出来たのが大きい。まだまだ見たことない新しい宇宙の形を沢山見れて新鮮味が感じられるところも楽しい。

物語の主軸はあくまでロケットであり、仲間達がロケットを助ける為に冒険を繰り広げるという話の展開のさせ方も違和感なく素晴らしい。また、上述したが本作には緊迫感が付き纏っていたところも良かった。ジェームズ・ガン監督は勿論優れたセンスと手腕を持っている監督だが、緊迫感という部分に関してはこれまでの作品ではそこまで感じることが無かった為、物足りなさを感じる面もあったのだが、本作ではその面を強く感じれて満足。あと相変わらず音楽のセンスが抜群。音楽にイチイチ使い所分かってるぅ!と言いたくなるくらいにはテンションが上がる。特に1作目でも使われたあの曲最高!

涙せずにはいられないロケットの辛すぎる過去を真正面から描いてくれたことは素晴らしかったし、辛い過去との向き合い方も素晴らしい。終盤での一同が会するアクションシークエンスにて、辛い過去を持つロケットの「逃げるのはもうやめた」という言葉と共に誰よりも先に子供達や動物を助けに向かう姿。この姿を見た事や本件を経たことによって、同じくガモーラを失ったという現実から逃げ、冒頭で酒浸りになっていたクイルも現実を受け入れることが出来、本人が言うように"少し時間をもらって"ガモーラ問題と同じくずっと逃げていた生きてきるかもわからない親族に会いに行くこと、そして新たな人生を探しに行くというラストの決断に至ったんだなぁと。その他のガーディアンズの面々の結末に関しても、元通りにはならなくてもそれぞれが希望を持って新しい道に羽ばたいていく終わり方で本当に良かった。

ここまできちんと終わらせてくれたのって「アベンジャーズ/エンドゲーム」以外だとMCUの各シリーズを振り返ってみてもないのでは?あと順番前後するけどオープニングからタイトル出るまでも素晴らしすぎた。MCUの一続編という位置付け以上に、ちゃんと彼らの物語の完結編なんだって最初に示してくれるところ凄く好き。全てが最高!!

色々あったけど、ジェームズ・ガン監督が本作を監督してくれて本当に良かった。ありがとう、ガーディアンズ。

2023.5.3 スコア:5.0
初回はIMAXレーザーGT/テクノロジー3D字幕版の最速上映にて。感想は上記。

2023.5.5 スコア:4.8
2回目をDolby Cinema 3D字幕版にて。2回観ても泣けるの凄いなぁ...。新たなMCUの傑作映画誕生って感じ。ただ体感としては本作はDolby CinemaよりもIMAXレーザーGTの巨大スクリーンで観た方が面白い気がしたので今回のスコアは1回目よりやや下がった。

2023.05.13 スコア : 5.0
3回目をIMAXレーザーGT/テクノロジー 3D字幕版にて。3回目でようやく掴めたこともいくつかあったので、上記感想の一部を修正。3回目の鑑賞が一番泣けた。クイルのラストの決断がちゃんと本件のロケットの過去との向き合い方に刺激を受けたからこそなのが素晴らしい。
それからやっぱりDolby CinemaよりもIMAXレーザーGTの巨大スクリーンの方が本作とは相性が良い気がする。3Dに関してはどこか効果的なシーンあったかな...?ってくらいには3Dの意味を成していないと思う 笑
千里

千里