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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のyksijokiのレビュー・感想・評価

4.3
ジェームズ・ガンらしい映画や音楽へのオマージュが詰め込まれた作品。スペースオペラとしてのスケール感の線引きが素晴らしく、3部作で終わるのが本当に寂しくなるぐらい、最高の150分でした。

3作品それぞれでフォーカスを当てるキャラクターを変えてきていたのも素晴らしいディレクション。今作もロケットのシリアスな面にフォーカスを当てることで観客が過去2作品で観てきたドジるけど憎めないロケットというキャラに過去という描かれなかった部分で補完してチクチク刺さるテイストになっていて泣ける。

家族とは、仲間とは、がベースラインに敷かれているので変な方向性にもブレないし、逆に言うとストーリーが捻りにくいので毎回同じと思われてしまうかもだけどスペースオペラはこれで良いと個人的には思ったり。分りやすいからこそアクションや描写が映えるのでストーリーの複雑性とかいらぬかなと。

ちゃんと畳みに行ってるからか過去2作品に比べるとギャグコメ要素はやや少なめだったかも。このシリーズの良さである劇中キャラが音楽を聴きながら敵を倒す、音楽好きなヒーローという一面がちゃんと継承されていて良かった。

SWオマージュや、過去作品のシーン、キャラクター、ゼイリブっぽい描写までジェームズ・ガンの遊び心が伝わってくるしやりたかったことをやり切ってDCにという想いも含めてグッときた。


ストーリー★3.8/5.0
キャスト★3.9/5.0
プロット★3.8/5.0
バイブス★4.7/5.0
音楽★4.5/5.0
映像★4.5/5.0
演出★4.4/5.0
全体★4.3/5.0
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