あかり

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のあかりのレビュー・感想・評価

4.0
泣くつもりなんて1ミリもなかったのに、ボロボロ泣いた。優しい映画だった。
やっぱり、「なんの思想もない映画」の方が圧倒的に少ないんじゃないかと思う。
確かに本作は「何も考えなくても楽しめる」けど、物語の中にはこれからの世界に対する願いや祈りみたいなものがぎゅーっと詰め込まれているように感じた。
優生思想への批判だったり、多様な生き物が生きていきやすい世界であったり、その中で子どもを大切に描いていることであったり。
どう考えたって苦しい過去の話が出てくるのだけれど、それを乗り越える強さにグッときたし、その強さが優しい世界を作ってるんだなあとしみじみしてしまった。
苦しい過去や記憶がなくとも、世界は真っ当に優しくあるべきなんだけどね。
残念ながらそうではないから、こういう映画が必要なのかもしれない。
あかり

あかり