fujisan

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のfujisanのレビュー・感想・評価

4.2
はじまりのおわり、おわりのはじまり

三作目にして完結編となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3』を視聴。

マーベル初心者である私のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの旅も、ついに終りを迎えることになりました😞

VOL1、VOL2を見たところで、やばいと思っていただいたのでしょうか😅いろいろアドバイスをいただき、事前に間のストーリーも見てから視聴することができました。

今回のVOL3は起承転結の転から始まるような、最初から怒涛のストーリーになっていて、確かに「ホリデー・スペシャル」や「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ エンドゲーム」 を見ておかないと訳がわからなかったと思います。

アドバイスいただいたおかげで、最高の状態でに楽しむ事ができました。ありがとうございました。



さて映画ですね。
個人的に映画は、何がテーマかを考えてしまうのですが、今回のテーマは”喪失と再生”という感じでしょうか。

物語の中心となるのはロケットの過去。
シリーズを通じて皮肉屋でガサツなキャラとして描かれてきた彼の生い立ちが明かされることで、これまで以上に彼の魅力と悲しみが際立っていました。

新たな敵「ハイ・エボリューショナリー」による非道な実験により生み出されたロケット。彼の過去が明かされるにつれ、涙なしには見られないシーンの連続でした。

また、今回のガーディアンズは、今まで以上に”家族”として描かれていたように思います。

ピーター・クイルは、ガモーラとの関係が大きく変わってしまったことに苦しみながらも、彼女の意思を尊重しようとする姿が印象的でした。

「インフィニティ・ウォー」での衝撃的な展開を経て、新しいガモーラとどう向き合うか。過去に囚われていたクイルが、それを乗り越えていく過程は胸に響きました。

また、マンティスの成長も素晴らしかったですね。『ホリデー・スペシャル』で彼女とピーターの関係が明かされましたが、彼女自身も、より自立した、そして頼れる存在になっていたのが印象的でした。

アクションも過去最高レベルの迫力でしたね。
特に終盤のワンカット風の戦闘シーンは、まさにガーディアンズのチームワークの集大成。監督ならではのカメラワークと演出が光り、めちゃくちゃカッコよかったです。

もちろん、本シリーズの代名詞とも言える『Awesome Mix』の選曲も良かった!

特にフローレンス・アンド・ザ・マシーンの「Dog Days Are Over」が流れるシーンは、まさに感動のクライマックス。ロケットが新たなリーダーとして動き出し、それぞれのメンバーが新たな道を歩み始めるラストには、最高のエンディングが用意されていました。



ガーディアンズの物語はひとまずこれで完結ですが、それぞれが自分の道を見つけ、新たな旅へと進んでいく姿はまさに「再生」の物語でした。

シリーズを通じて「血のつながりではなく、選んだ仲間こそが家族である」というテーマを描き続けてきたこの作品。最後までそのメッセージを貫いたことに、改めてジェームズ・ガン監督の作家性を感じました。

今回、あまりに面白かったので、見終わったあとそのままメイキング「アッセンブル:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3の裏側」も見たのですが、これも良かったですね。

監督自身の過去の発言トラブルからの復帰、そしてシリーズに登場してきた各出演メンバー、それぞれ1人ずつにしっかり時間を取り、愛情のこもった編集がされていて、本編同様にこちらもウルっときてしまいました。

これらを見てわかるのは、出演者やスタッフのジェームズ・カン監督に対する信頼と愛情が相当なものであること。
監督をはじめ演者やスタッフ皆んなが一つの家族だったんだな、と深く感じました。

監督のDC移籍で消滅したVOLUME4。
クリス・プラット(ピーター・クイル役)はジェームズ・ガン監督以外で演るつもりはない、と言下に否定していて、無理っぽいですね。
ポストクレジットでは、かすかに希望を残す終わり方をしてくれていたので、気長に待ちたいところですが…

楽しみにしていたシリーズも見終わり、一旦、ディズニープラスの契約も終了。

4月下旬に「キャシアン・アンドー」のシーズン2の配信が始まるので、またその頃に再開しようかなーと思っています。



余談ですが、ガモーラ役のゾーイ・サルダナが「エミリア・ペレス」で助演女優賞にノミネートされてるので応援してます!!
fujisan

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